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2009..4.3
(1)現預金の管理の重要性
会社の決算書や試算表では黒字なのに、現預金が足りずに銀行から借り入れするということがありませんか。あなたの会社は、実は黒字倒産の危機にあるのかもしれません。
現預金の管理については、貸借対照表や損益計算書では分かりにくいため、「キャッシュフロー計算書」という帳票で確認することになります。
(2)キャッシュフロー計算書の見方
「キャッシュフロー(以下CF)」とは、現預金の流れのことです。キャッシュフロー計算書では、会社の現預金が、どの様な要因で増減しているのかを以下の3つに分類しています。
・営業CF
その会社が営業活動(本業)でどれだけ現預金を増減させたのかを表します。
・投資CF
設備投資や有価証券等の売買による現預金の増減を表します。将来の利益を得るための投資に関する内容です。
・財務CF
借入金の新規借入、返済や増資等よる現預金の増減を表します。外部からの資金調達に関する内容です。
この3項目の増減の結果、期初(月初)から、期末(月末)にかけて、会社の現預金残高がいくら増減したのかを分析することができます。
本業である営業CFで資金を増やせないと、不動産等の売却や新規借入に頼ることになるため、営業CFを見直しすることがCF改善の一番の近道です。
(3)営業CFの改善方法
営業CFを改善し、本業で現預金を増やす方法には、以下のような方法があります。
・在庫管理の徹底
在庫は現預金が形を変えたものですので、在庫管理を徹底し、無駄な在庫を持たないようにすることで、効率的に売上として現金化することとなり、手元の現預金を増やすことにつながります。
・売上債権の回収と買掛債務の支払期間を近づける
一般的な会社の場合、仕入や工事を行ってから売上代金を回収するため、結果として支払いが先行することになります。売上債権の回収期間短縮もしくは、買掛債務の支払期間延長をすることによって、手元から現預金がなくなる期間を短くすることができます。
(4)CFの予測が倒産回避のカギ
CFの一番の利用方法は、今後の会社の資金を予測する「資金繰り」にあります。
会社の現状をCF計算書によって分析することによって、今後の現預金の残高を予測し、いつ現預金が不足するのか、そのための資金手当について事前に準備することができます。
ひなた会計事務所では、CFの予測も含めた経営計画立案のサポートも行っていますので、お気軽にご相談ください。
(H.S)
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