ダイレクト納付|仙台市の税理士・ひなた会計事務所
2009.8.20
(1)ダイレクト納付とは
平成21年9月1日より、e−Taxを利用する個人、法人を対象に、新たな納 税方法として、ダイレクト納付のサービスが開始となります。
このサービスでは、事前に口座を税務署へ届出することにより、その口座か ら税金を自動引落しにより納付することができます。
納付できる税金の種類は、e−Taxで申告できる全ての税金が対象で、引 落し日の指定も可能です。
(2)利用の手続き
ダイレクト納付を利用する場合、申告を行う税務署宛に「ダイレクト納付利 用届出書」を、書面にて提出する必要があります。
届出書を提出してから利用開始までは、約1ヶ月程度かかりますので、申告 を行う前に、事前に手続きを行っておく必要があります。
なお、利用開始の日は、e−Taxのメッセージボックスに登録完了のお知 らせが届いた日からとなります。
税金の納付手続きは、e−Taxで電子申告を行った後の受付画面で、即日 納付するか、引落し日を指定するかを選ぶだけです。
(3)利用可能な金融機関
平成21年9月中にダイレクト納付の利用を開始する金融機関は、平成21年8月 7日現在、銀行22行、信用組合16組合となっており、今後も順次拡大されます。
ちなみに、宮城県内の金融機関で、サービス開始の平成21年9月1日より利用
できるのは、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、岩手銀行、七十七銀行、荘内銀行、
東邦銀行、仙北信用組合となっています。
(4)利用の注意点
国税庁のHP上では、登録できる口座が普通預金、当座預金、納税準備預金の
3種類、利用可能時間が、土日祝日を除く平日、午前8時30分から午後9時とな
っていますが、金融機関によって内容にバラツキがありますので、必ず取引銀
行のサービス内容を、確認してください。
また、引落口座として登録できるのは、納税者1人につき1口座で、税金の
種類別に登録することはできません。口座の変更は可能ですが、変更には約1
ヶ月程度かかりますので、早めの手続きが必要となります。
ダイレクト納付は、利用できる環境であれば、銀行窓口に出向く必要がない
ので、大変便利なサービスですが、地方税は未対応なので、地方税にも早く同
様のサービスを導入してほしいですね。
(H.S)