2022年12月5日
※本メールでは適格請求書をインボイスと記載しています。
(1)インボイスとは
インボイスとは、下記の項目を記載した書類を言います。
①インボイス発行事業者の氏名又は名称及び登録番号
②取引年月日
③取引内容(軽減税率の対象品目である旨)
④税率ごとに区分して合計した取引金額(税抜又は税込)及び軽減税率
⑤税率ごとに区分した消費税額等
⑥取引相手の氏名又は名称
領収書や請求書、納品書などの書類の名称は問わず、上記の項目が記載された書類をインボイスと総称します。
インボイス制度の開始後、払った消費税を税金計算に含めるためには、インボイスを保存することが要件となります。
(2)にせインボイスとは
・売り手が自らをインボイス発行事業者と騙り、架空のインボイス登録番号を記載したインボイス
・売り手が消費税の負担を減らすため、実際の取引金額とは異なる金額を記載したインボイス
これらのインボイスは、記載要件を満たしてはいますが、誤った記載があるため、にせインボイスとして取り扱われることとなります。
このような書類の保存をもって、払った消費税を計算に含めた場合、調査の際に除外されます。
払った消費税が計算から除外されてしまうと、消費税の納税額が増加してしまいます。
(3)にせインボイスに気付くための対策
インボイスの登録番号は、国税庁のインボイス発行事業者登録番号の公表サイトにて照合が可能です。
「インボイス発行事業者登録番号 公表サイト」で検索すると、一番上に表示されます。
登録されていない番号の場合はエラー表示となりますので、登録番号を取得した際は照合してみましょう。
実際の取引内容と異なるインボイスについては、違和感はあるが調べなかったという場合、調べれば類似した書類と気付ければ追徴課税となります。
そのため、少しでも違和感を抱いた場合は確認しましょう。
また、にせインボイスを発行した者は罰金以上の刑に処されます。
インボイス発行事業者への登録は、罰金以上の刑に処された場合、2年を経過しなければ登録することができません。
インボイスは今後、必然的に取り扱うようになります。
会社を守るためにも、インボイスの受取時や発行する際は、内容が正しいか、確認を徹底するよう心がけましょう。
(T.C)
※内容につきましては、記載日現在の法令に基づき、一般的な条件設定のもとに、説明を簡略しております。実際の申告の際は、必ず、税理士又は税務署にご相談ください。