赤字は繰り越せる|仙台市の税理士・ひなた会計事務所
2018.8.7
(1)赤字は法人税ゼロ
会社が赤字になったら、法人税はかかりません。
法人税は、利益に税率をかけて計算するわけですから、利益がマイナスであれば、当たり前の話ですが、法人税はゼロですね。
(2)赤字の繰越し
赤字になったら、その赤字は、翌期以降に繰り越せます。
黒字になった時に、過去に赤字があれば、黒字と赤字を相殺できるのです。
黒字が100で、過去に300の赤字を出していたら、相殺の結果黒字はゼロとなり、法人税がかからないのです。
相殺しきれなかった200の赤字は、さらにその次の決算期以降の黒字と相殺可能です。
相殺可能期間は、最長で10年です。
(3)赤字の年は青色申告
赤字が繰越しできるのは、青色申告をしている会社だけです。
でも、黒字の年が白色申告だったとしても、赤字の年が青色申告であれば、相殺可能です。
ただし、黒字の出る年まで、毎年確定申告書を提出していることが条件です。
あまりないとは思いますが、申告期限が守れなくて、青色申告が取消になったとしても、期限後でもいいから、申告書を提出するようにしましょう。
(M.H)
※内容につきましては、記載日現在の法令に基づき、一般的な条件設定のもとに、説明を簡略しております。実際の申告の際は、必ず、税理士又は税務署にご相談ください。