20912.1.28毎日(22:20配信)「東日本大震災 茨城県沖、ひずみエネルギー蓄積の可能性」
20912.1.28毎日(22:20配信)
「東日本大震災 茨城県沖、ひずみエネルギー蓄積の可能性」
東日本大震災で、これまでは海溝付近に蓄えられないとされていたひずみのエネルギーが、日本海溝付近で蓄えられていたことが筑波大学八木勇治准教授(固体地球物理学)の研究で分かった。またプレート(岩盤)が破壊された場所はこれまで南北460キロ、東西180キロ程度と大まかにしか分からなかったが、その中でも急激に破壊されたのが宮城沖約250キロの日本海溝に近い深さ約10キロ、直径約30キロの領域と特定した。筑波大東京キャンパス文京校舎で28日開かれた研究成果発表フォーラムで発表した。
八木准教授は理論的に計算された波形と地震観測データとの相関関係を使って地震波が放出された領域を初めて特定。解析の結果、地震発生から36秒後、プレートが大きく破壊された領域付近で大きな地震波の放出が続いた後、75秒間は地震波をほとんど出さず、ずるずると滑るようにひずみをすべて開放したという。滑りのきっかけについて八木准教授は摩擦熱でプレートの間にある水の体積が膨張し、潤滑油のようになって強度が低下した可能性がある。証拠をしっかり把握したいと説明した。八木准教授は、茨城県沖の日本海溝付近には巨大なひずみが蓄えられている可能性が大きいとし、今後、大地震につながる恐れがあると、警戒を呼びかけている。
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※ファイナンシャル・プランナーであるKENさんの許可を頂き、「KENさんの保険版・ニュース解説」からニュースヘッドラインを転載させていただいております。