連鎖倒産防止のための経営セーフティ共済|仙台市の税理士・ひなた会計事務所
2009.6.20
(1)経営セーフティ共済とは
取引先業者の倒産により、売掛金等の回収ができなくなった場合に、セーフティ共済に加入していると、無担保、無保証、無利子で、融資を受けることができます。
経営セーフティ共済は、正式名称を「中小企業倒産防止共済制度」といい、独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営しています。
申し込みは、最寄りの金融機関や商工会議所、商工会等で行います。
(2)掛金
共済の掛金は、毎月納付となり、金額は、月額5,000円から80,000円までの範囲内であれば、5,000円単位で、自由に設定することができます。また、加入後の増減も、原則として可能です。
毎月の掛金は、会社の経費となります。
(3)融資金額
融資金額は、回収不能となった売掛金等の金額になります。ただし、それまでの掛金総額の10倍が限度となります。また、掛金の合計は、320万円が限度となりますので、最大でも3,200万円が融資を受けられる金額になります。
融資を受ける際には、融資額の10%が、控除されることになっています。無利子とは言っていますが、ここで、利息相当分が引かれてしまうことになります。
融資後は、5年間毎月均等額を、返済することになります。利息の追加はありませんから、借入額の60分の1ずつ返済します。
(M.H)